共感転職が増加中

 転職理由には給与アップやより大きな仕事がしたいなどさまざまなものがありますが、最近増えているのが「共感」をキーワードにした共感転職です。共感転職とは、その会社の姿勢や方針に共感できるかどうかを基準に判断する新しいスタイルであり、従来の働き方にとらわれない新時代の転職です。共感だけで転職して大丈夫?と疑問に思うかもしれませんが、会社に対して共感できるかというのは良い働き方を考えるうえで重要なポイントであり、単にお金や社会的地位ではない新たな価値観を目指しての転職を実現する人が増えているのです。

 

共感という価値

 共感という価値観は、主にマーケティングの分野で広く取り入れられてきた価値観です。製品そのものの性能や価値ではなく、製品のバックグラウンドにあるストーリーや背景に共感して商品を購入してもらうというのはマーケティングのトレンドの一つであり、共感マーケティングとして様々な場面で応用されています。

 

 共感転職のポイントは会社の価値観や方針、働いている人たちに共感できるかどうかということです。一緒に仕事をしたいと思えるかどうかが転職判断の分かれ目になりますから、会社の規模や待遇に関係なく転職が実現するという特徴があります。

 

 共感転職は若者と定年間際のベテランに多いという特徴があります。若者はより自分らしい働き方を求めて共感転職をめざし、ベテランはこれまで蓄えてきた知識と経験を自分の納得する形で生かしたいという思いで転職を決断します。

 

 共感転職は新しい転職の価値観です。従来であれば転職を考えなかった人の心を動かす可能性がありますから、潜在的な転職需要を掘り起こすという特徴を持っています。価値観が多様化する現在、共感を求めて転職する人は今後ますます増えていくことでしょう。